1/1スコープドッグ 〈本当に感動した事)

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多分、最近有名なので知ってる方も多いと思いますが、
先日kogoro氏の個展「Nurseglove」に行ってきました。

詳細は氏のサイト「何でもつくるよ」、
スコープドッグについてはサイト内の「根性試しで作ってる」を見てください。
http://ironwork.jp/monkey_farm/index.html

本の宣伝文句じゃないけど、
「全て鉄で出来た身長4メートルのロボットを、たった一人の男が作り上げた」
なんて、
もうこれだけで泣けちゃう。
それが、よりにもよって、あの「装甲騎兵ボトムズ」のスコープドッグ
自分が行ったのは2日目。
割と早めに行ったけど既に数人並んでいた。

会場内には氏の今まで作った作品も並んでいて、それらも凄いのです。
もうこの辺は氏のサイトを見てくれた方が面白いです。

さて、スコープドッグの飾られているところは、パーテーションに区切られた向こう側。
狭い順路を行く。

いきなり、
本当にいきなり目の前に、鉄の塊がある。
それがスコープドッグの背中なのだが。

4メートル、という大きさは、普段、自動車などで意識しているので大体想像がついている、と思った。思っていた。
だが、実際にあのデザインのものが立ち上がっているというのは、完全に想像を越したものだった。
特にあの空間では、視界に収まりきらない。
視界に収まらない巨大なものが目の前にある。
でかい。
圧倒的な金属の質量感。
グラインダーや溶接の跡。

自然に口元がほころぶ。
すげぇ!すげぇ!

前に回ってみる。
笑った。
もう、笑うしかない。

これを、たった一人の人間が作ったのか。
すげぇ。

しばらく呆然と眺めた後、今回の記録を綴った本「タタキツクルコト」と記念のボルトを購入。

「タタキツクルコト」という言葉は、氏が、「叩き壊す程の勢いで造った」という意味を込めているそうです。

まだ呆けたまま外に出たとき、一緒に行った若き専門学校生が
「あれ、kogoroさんじゃないすか?」とつぶやいた。

あ、本当だ。
本人だ。
うわ。

既にこの時、自分はその辺のミーハーと変わらない精神状態。
しばらく悩んだ末声をかける。
「あのすいません、kogoroさんですか?」
「はい!」
本当に、このどちらかと言えば細身の、自分より年下の男が、こんなものを作り上げたのか。
「すいません、サインを・・・」
と、買ったばかりの本を出すと、快くサインしていただけました。
「・・・本当に感動しました」
と、何とか搾り出して言うと、氏は
「いや~、馬鹿な物造りでね!」
と、ちょっと照れた感じで笑っていたのが凄い印象的でした。

以来自分、なにか行き詰まりそうになったり、気合が入らないときには、こう心の中でつぶやくのです。

「タタキツクルコト」

するとなぜか、少し体が動くのです。